【天、共に在り】
中村哲著
日本では考えられないが、
喉が乾いて汚水を飲まざるを得ない
そんな状況に直面した時、
何ができるだろうか
以前こちらの記事をアップしたが、
それは中村先生を取材した本
今回は中村先生ご自身が書かれたもの
医師の視点からアフガニスタンの実状と、
それに向き合って活動してきたことが書かれている
農業が盛んだったアフガニスタン
干ばつによって農作物が出来なくなって
食べるものがない
栄養失調の人が増え、
十分な飲水もないから泥水を飲まざるを得ない
栄養失調で身体が弱っている為
汚水により感染症になって命を断ってしまうケースが多かったという
実際に
2歳位の子が我慢できずに泥水を飲んでいる写真が衝撃的で
なんともいえない感情になった
日本ではあり得ない
この実状を知るべきだと思った
カラーページでは
用水路建設後の緑が再生されている実際の写真がある
人間によって自然を破壊することもあれば、
反対に自然を蘇らせることも夢ではない
アフガニスタンでの戦争
ニュースで報道されていることも大切かもしれない
けれど、干ばつによって農業ができないこと
戦争によって思うように物資が届かないこと
ここまではあまり知らされていなかった
真実を見極める力が必要だと気付かされる一冊